戸建分譲住宅も強力なセールスポイントになっている
部屋のつながりだけで、どこに出入口があるのか、どこへ通じるのかなどがわかりません。
もっと大きな問題はこのままでは階段がありません。
二階建てだが階段がない、素人の方がよくやる失敗です。
ただ、あまり階段の位置や廊下の幅などにこだわって、こういう間取りにしたいという希望をおろそかにしても意味がありません。
したがってこの程度でよいと思います。
もう1つはどんな外観デザインにするか、いや、どんなデザインを希望するかの伝え方です。
平面図とちがって素人にはちょっと書けません。
したがって前記の写真設計と同じに考え、希望に近い写真などを見せて伝えます。
特に屋根の形は正確に決めておきましょう。
もちろん間取りの形によって希望の屋根がかからないこともあるかもしれませんが、好きなデザインは決めておきます。
また、どんな屋根、外観デザインになるのかが理解しにくいときは、模型をつくる手があります。
スケッチを書いてもらうのもよいのですが、スケッチだけでは図面はわかりません。
模型なら図面すべてがわかります。
設計者なり工務店にお願いして模型をつくってもらいましょう。
戦後の住宅は、個人尊重、プライバシーの確保などに重点がおかれ、とにかく個室をつくることに終始しました。
そんなニーズに対応するように、建売住宅などは部屋数が多いことをセールスポイントにし、4DKとか5DKといった表現で建物の特徴をPRしました。
部屋がたくさんあれば住みやすい家でしょうか。
一例をあげます。
ここに延べ床面積150uの家と100uの家があります。
150uのほうは、極端な例ですが、部屋はたくさんあるが、すべて4.5畳の小部屋ばかりとします。
これと対照的に100uのほうは1階の居間、食堂、台所はワンルーム、居間には6畳の和室も続いている、つまり部屋数はないが広い連続した空間です。
個室はすべて二階にあって、3室とも独立性があるという間取りです。
さてこの二軒の家を比較してみましょう。
150uの大きい家は、実はせまい家であることがわかります。
というのはどこへ行っても4畳半ばかりだからです。
100uの延べ面積しかない小規模住宅のほうはどうでしょう。
1階は居間に続く和室があり、ふすまを開けるとワンルームになりますし、さらに食堂も居間とワンルームですから、この空間がすべて一室として使え、大勢が集まることができます。
こう見てわかるように、延べ面積が大きい住宅でも小部屋の集合体では結局狭い家となり、小規模住宅でも間取りの工夫しだいでは広く住めるということです。
個室は仕切るとしても、パブリックなスペースはオープンにしておくことをおすすめします。
家づくりに当たりって、工事費はできるだけ節約したいというのは誰しも同じです。
それも質は落とさず。
つまり設計のアイデアや材料の合理的な選び方で、デザインや面積を大きく変えることなくコストダウンを図る方法です。
ちょっと虫のいい話ではないかと思われるかもしれませんが、決して不可能ではないのです。
以下に紹介するアイデアを駆使すれば、ただ単にこれまでの習慣にそって建てる場合より、一〜2割くらいは工事費を節約できるはずです。
間取りがシンプルなら、建物の姿も美しくまとまるという利点があります。
昔からすぐれた建築は単純な形をしていました。
たとえば各地の神社もそうですし、法隆寺などの五重塔は、平面(間取り)は正方形でシンプルです。
平面が単純なら屋根の形も単純にすることができます。
屋根の形は単純なほうがよいのです。
単純なら雨漏りの心配もないからです。
というのは単純なら谷ができないからです。
山と山の間にできる谷と同じように、左右からふきおろしてきた屋根の接点には谷ができます。
谷の処理は施工上も面倒で手間がかかりますし、また雨漏りの原因にもなります。
形が複雑で、コストはアップし雨漏りにつながるのでは、欠陥屋根といわざるをえません。
屋根の形には切り妻、片流れ、陸屋根ろくやね、方形、寄せ棟、入り母屋、腰折れ、(アンサード)、バタフライなどがありますが、切り妻、片流れなどはもっとも単純で谷はできません。
しかも材料も少なくてすみ、複雑な部分もないから、ふき手間もかからず安上り単純なら安上りという点をもう少し極端に見てみましょう。
たとえば方形屋根(寺院の屋根に多く見られる)なら、雨樋は4方に必要になります。
片流れなら一方だけですみ、雨樋代は4分の1ですむわけです。
極端な例ですが、とにかく屋根の形というのは、できるだけ単純なデザインを選ぶことです。
仕上げ材というのは表面の材料で、内装材です。
つまり私たちが室内にいて目にする壁や床、天井の材料です。
この選択には建て主も意見や希望をいうのがふつうです。
たとえばカーペットの色、壁紙の色や柄について、あるいは浴室のタイル、台所の壁面のタイルも自ら選択に加わります。
そこで選択にあたって1つ考えておきたい点ですが、材料の種類を少なくするとコストダウンできるということです。
その最大の理由は手間賃が節約できるからです。
たとえば、玄関ホールから居間、食堂、寝室、子供室、廊下にいたるまでカーペットにしてしまいます。
また壁はすべて壁紙張りにしますし、天井はすべてペンキ塗りにしたとします。
つまり大きく3種類ですんでいます。
そうしますと、この家の大部分はカーペット屋さん、経師屋(壁紙屋)さん、ペンキ屋さんだけですみます。
職種がわずか3種というわけです。
これなら工期が短縮できて、手間賃の節約になります。
職種が少ないと、現場に多くの職人が出入りするのに比べて仕事の流れがスムーズだからです。
反対に各部屋の仕上げ材を変えてしまうと、多くの職種が出入りし、工期は伸びる、材料は小間切れ調達で割高になるなどで、コストはどんどんアップしていきます。
ただ材料の種類を統一すると、画一的なインテリアになるのでは、という不安があるかもしれませんところが各材料には色、柄ともに豊富にありますから、その心
ん。
もしそうなったら、選択のセンスの問題です。
いわゆる突貫工事でやると、現場の進行に無理がでます。
職人も他の現場から回してくる、残業も連日やらせる、場合によっては現場に泊まり込ませることにもなります。
こうした急な仕事になると、結局、手間賃も高く出さないと職人は集まらないため、人件費は割高になってしまいます。
その上残業すれば電気代、職人への夕食など現場経費もかさみますから、結局コストアップです。
しかも仕事は急ぎますから、つい工事が雑になるということもあるでしょう。
つまり悪いことだらけなわけです。
では、どうしてこういう突貫工事になるのかというと、スケジュールの立て方が悪かったのです。
つまり日程に無理があるのです。
こうした失敗を防ぐには、まず引っ越しの希望日から逆算して、いつ着工しなければならないか、それにはいつまでに設計図ができあがっていなければならないか、これらを確実に決め実行することです。
ごく一般的にいって、新築の工事期間は、130平方牌前後の木造住宅ですと、4カ月くらいと見ておきます。
もちろん建物の内容、天候などにも影響されますから、ゆとりを見ておくことです。
もう1つは設計期間ですが、設計者と打ち合わせをしながら、急いで結論を出して依頼したとしても、やはり3〜4カ月は見ておくべきです。
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